自分は、某ショップの「ペットスネークは餌をあげ忘れるくらいがちょうどいいよ」というブログ記事を鵜呑みにしてしまい、
成長期(1歳)のテキサスラットスネークにファジーマウスを10日に1回しか与えず、
食べることに執着がなくなる→拒食半年→衰弱させてしまいました。
ナミヘビのこういったトラブルの情報は本当に少ないです(ボールの情報のほうが多い)。
皆さんに同じ失敗をしてほしくないのでこの記事を書いています。
2022年8月~2023年2月の、復活までの半年の記録です。
個体の情報、飼育環境
うちに来たばかりの頃。14g
テキサスラットスネーク(名前:白子)
2020年10月生まれ
2021年1月 ショップで購入(生後3ヶ月くらいかなー?とのことでした)
温度 28~30℃
湿度 50~70%
細かく気にしていない。40%以下だったら必ず加湿、脱皮前は80%くらいにする
拒食時の長さ80~90cmくらい?
★当方はテキサスラット/カリキン/メキブラを飼育しています。それを踏まえてお読みください
餌が少なかった複合的な理由
これはいろいろな要因が重なって、
①クラファン返礼品のマウスがちょっと大きかった
②食べるのが遅い子だった
③あんまり動かない子だった
当時、某マウス養殖ショップさんがクラウドファンディングしていました。
30,000円分支援したので返礼マウス(ピンクラット、ファジーラット)がいっぱい届いて、
それが当時のテキサスラットにはちょっとサイズが大きかったんですね。
+食べるのが遅い&あんまり動かない子だったので、
肥満になると病気のリスク高くなるし、これくらいでいいだろうと思っていました。
蛇にはあげすぎよりあげないほうが健康だろうと。
食べるのが遅いってことは、餌がちょっと大きいってことだから、与えすぎはよくないなと。
今だからわかりますが、食べるのが遅いっていうのはただの個性で、早食いだろうが遅食いだろうが、ちゃんと適切な量をあげなきゃダメなんです。
人間も同じで、
親「この子まだ食べてるわー。ってことは量が多すぎるってことなのかな?」
って食事を途中で下げてしまったら、カロリー足りなくて痩せた子になってしまいますよね。
大きすぎると思ってこれを10日に1回でしたが、
成長期なので、普通に週2回でも問題なかったと思います。
クラファンに支援さえしてなければ、個体のサイズに合わない(と思ってた)大きさの餌が大量に届くこともなく、
自分で適正だと思うサイズをショップに買いに行って3日に1回の給餌をしていたはずなので、支援した運命を呪いました。
餌のサイズですが、ショップの人が「初心者はピンクマウスを与える期間がやたら長い」と言っていました。
自分もカリキンには1年近く(10ヶ月くらい?)ピンクをあげていて、「もうホッパーでもいいくらいだよ」と言われた時は本当に驚きました。
「え、これはまだ大きすぎて食べられないでしょ!」って不安になっちゃうんですよね。初めてですから、、
ヘビ飼育初心者が「ちょっと大きいけど大丈夫かな?」って不安になるサイズは、だいたい大丈夫どころかちょうどいいことが多いです。
衰弱してしまった流れ
今現在は2023年2月ですが、2022年8月2日を最後に食べなくなりました。半年ほどの拒食です。
餌を餌と認識しなくなった、興味を持たなくなった
最後の脱皮は2022年8月30日。脱皮も半年ほどしてません。
自分はずっと脱皮スパンはその個体の個性と思っていましたが、栄養が入ってこないとそもそも脱皮しないです。
拒食2-3ヶ月目の時に、自分「脱皮したら食べだすかも!」と期待していましたが、そもそも食べてないのでそんな時が来るわけありません。
蛇に拒食はつきものなので、最初の2ヶ月はあまり気にしていませんでしたが、夏に拒食するのか?というのは引っかかっていました。
有識者に相談
拒食4ヶ月目に差し掛かろうとする2022/10/22、さすがにおかしいと思い、私がヘビを飼うキッカケになったヘビ博士に相談。
「3ヶ月食べない」の間違い
体重がしっかりある子であればまだ言うほど気にしませんが、
このテキサスは体が小さかったので(上記に書いた自分の無知による10日1回給餌)、拒食に耐えられるのか不安だったのです。
10日に1回って言ったらめっちゃ怒られると思って週に1回って言ってました。小学生の子供ですね、、
現在の体重を報告すると、「小さい!」ってすごく驚かれました。
「うちにも1歳のテキサスいるけど、今、375gだよ」と。
ただ、健康状態が悪いということではないということでした。
身長150cmもいれば身長180cmの人間もいるのと同じで、つまり「体型」だと。
私「ヒナウズラ買ってきて試してみます」と言ったら、
博士「一度ウズラを与えると、ウズラしか食べなくなる子もいる。
今はまだいいんだけど、ヒナウズラって小さいから、大きくなったら一度に10匹とかあげなきゃいけなくて大変かもしれない。もう少し様子見てもいいかも」
とのことだったんですが、早めに手を打ったほうがいいって考えはあったし、大きくなった時に大変になるのはたいした問題じゃないので、翌日、ウズラ買ってきて与えてみました。
熱めにして目の前で振ってもダメ×
置き餌も食べてない×
結局、食べませんでした。
原因というか今までやらかしたこと
1.狭すぎるシェルターのせい?
今思うと狭すぎるシェルター(?)をなんとはなしに置いたから、それが何かキッカケになったのかもしれない。
これ置いてから食べなくなったので、、(ダイソーの水入れるだけの簡易加湿器です)
長い拒食に陥ると、目に入る全てが原因のような気がしてきて、冷静になれない
2.ケージが広すぎた?
将来180cmくらいになる想定で90cmケージを買っていて、
まだ特大プラケ(ワイルドモンスターで売ってるコレ)でもいいかもしれないが、ちょっと狭そうで可哀想に見える、どちらにしろあまり動かないし変わらないだろうと思い、もう90cmに入れていました。
横長の50cmくらいのプラケを買おうかとも思ってましたが、そこまでしなくてももう90でいいだろうと。広すぎるのがよくなかったのかなあ…
広いと、生体が水入れに気づけないってリスクもありますね。
3.バポナのせい?(ダニ発生)
2022年6月、梅雨の時期にテキサスラットにだけダニが発生し、小さく切ったバポナをカプセルに入れて1ヶ月ほど放置してたことがありました。
※写真3枚目はダニの傷じゃなくて、テキサスラットによくある「ほくろ」みたいなものです
ダニはこれ以上広がることなく撃退できたのですが、身体も小さいし、バポナの成分が悪影響だったのかなあと…
これが6月25日の出来事で、それから1ヶ月は普通に餌食べてたんですよね。
で拒食が始まったのは8月なので、遅延性(?)みたいな感じで遅れて悪影響が・・・?と可能性として思いました。
4.ヒノキの匂いがよくない?
これ見てもらうとわかるんですが、止まり木がついています。
引っ越す時に止まり木もガラス扉も外して運搬したので、新居についてから止まり木を水で軽く洗ったんですよね。
暖突ついてるから入れとけば乾くやろー、保湿にもなるしーと思って濡れた状態で入れてしまったんです。
ヒノキの匂いって爬虫類には良くない(?)っていうのを見かけたので、今思えばこれも良くなかったです。。どこで見たかソースはないんですが。。
ただ拒食が8月からでこれをやったのが10月なので、あまり関係ないかもしれません。
このあと湿度が上がりすぎてしまって(それはそう)生体を別のケージに避難させた気もするんですけど、その時は重要なことだと考えてなかったのであんまり覚えていません。
なんにせよ、ヘビって匂いで餌とかを感知しますよね。
嗅覚が鋭いので、強い匂いのするものをケージに一緒に入れちゃいけないよねと。。
これを見てる人はやらないようにしてください・・・という注意喚起です。
5.ウロコがペットシーツに引っかかる
テキサスだけ、動いた時にペットシーツが引っかかるんですよね。
毎回というわけではないんですが、たまにバリバリバリ・・・って音がする。
カリキンやメキブラはそんなことないのにテキサスだけこうなるのは、栄養不足(餌不足)と何か関係があるのかなあ。。
引っかかるのが本人も嫌そうなので、テキサスだけペットシーツの上に新聞紙を敷くようになりました。
6.尻尾だけ脱皮不全
これは過去のやらかしなのですが、尻尾だけ脱皮不全にさせてしまい、壊死寸前までいきました。
おそらく脱皮2回分の皮が残っています。この次の脱皮で奇跡的に取れ、元に戻りました。
本当に運がよかっただけだと思います。
前にアイキャップだけ残ったこともありました、、これはすぐ気づいて、ピンセットで取って事なきを得ています。
それから脱皮直後は、
・水で濡らした指で尻尾を擦って、ちゃんと脱げてるか確認
するようになりました。
7. 2022年12月15日、停電
これは拒食後の話になりますが、停電し、おそらく最長で24時間、ケージ温度22℃の時がありました。
一泊で出かけていたタイミングで停電して、帰ってきたときは本当に血の気が引きました、、
冷凍庫のエサはカチカチのままで無事でした。
これだけやらかしていて、もう生き物を飼う資格ないですね。
2022年11月
もともとあんまり動かない&水入れに浸からないタイプなのもあり、最近、水飲んでる姿を見ていませんでした。
高さのある水入れだと気づかないかもしれないと思い、背の低いヨーグルトの蓋に水を入れてみたら、すぐ気づいて飲んでくれました。
水入れに気づけず死んでしまったベビーがいたという話も見かけたことがあるので(真意は定かではないが)、
全身が浸かれる水入れ+低い水入れも置いておくのはおすすめです。
11月もマウス、ウズラ、ヒヨコ切ったものを試しても食べませんでした。
2022年12月
環境を変えたら食べるかもしれないと思い、
を試しましたが、全く食べるようにはならず、何も変わりませんでした。
12/13の写真
12/15に、前述した停電で24時間の間22℃にしてしまっています。
12月に入っても食べないので、25日のクリスマス、最終手段で活マウスを投入します。
一度活マウスの味を覚えた子は、一生、活しか食べなくなるかもしれません(と巷では言われがち)。
それでも食べてくれるならなんでもよかったし、なんでもするって気持ちでした。たまたま活を売ってるショップが近くにあったというのもあります。
しかし、元気に動き回るマウスを見てるだけで、逆にちょっと噛まれてしまう始末。
ちょっと活のサイズが大きかったですが、ショップで一番小さいサイズがこれでした。
活が目の前に来ても、「?」って感じで見てるだけ。
可哀想になっちゃって、15分様子を見て撤去し、メキブラにあげました。秒で食いついてました。。
ちなみにメキブラは活を食べたその後も、問題なく冷凍マウスに食いついてます。
この一例しかないのでなんとも言えませんが、一度活を食べたら活しか食べなくなるか?というのは、完全に運だと思います。変わらず冷凍も食べる個体のほうが多い気がする
活マウスも食べないとなると、もう成す術がありません。
しかしこの頃は、私&ヘビ博士ともに、まだ季節性拒食という線を捨てきれていませんでした。
それにしては8月から食べてないし、私は沖縄住みなので、12月でもいうほど寒くないからおかしいな…と同じくらい思っていたのですが・・・
「病院かー・・・病院、一度行ったほうがいいのかな~」くらいの、まだ迷ってる段階でした。
尿酸はちゃんと塊で黄色く健康的なこと、
病院が家から40分くらいの距離なので、連れていくこと自体が生体のストレスになるんじゃないかと引っかかっていました。
フンの記録
ここで今でもよくわからない不思議な現象が起きるんですが、
広いケージのときは食べてないので全くフンしてなかったのが、
狭くした途端(プラケ)、フンをするようになりました。
↑の活エサ動画で使ってるプラケです。
ところが広いほうに戻すと全くしないんです。
2023/01に病院に連れて行くことになるんですが、「フン検査のためにフン欲しいなー」ってときは狭いほうに入れておけばしてくれるので、それは助かるポイントではありました。
体重を計るためにケージから出す→プラケに戻してしばらくするとほぼフンする、という感じ。
餌を全然食べてないのに便が出ることにも驚きました。
体重の推移
10/23 → 226g
11/8 → 222g
11/22 → 220g
(※この1ヶ月でいっぱいフンした)
12/13 → 216g
12/19 → 213g
12/25 → 207g
1/8 → 200g
1/21 → 195g
10月→11月は6gしか減っていないのに、
11月→12月は15gも減っています。12/13のフンの量は結構多かったです。
急にハイペースで排泄するようになった分、体重の減りが早くなりました。
「フンをよくすること」がいいのか悪いのかわからず、広いケージでいくか、狭いプラケでいくかすごく悩みます。
環境はあんまり関係ないとのことなので、90cmを半分に仕切った45×45に入れておきました。
つまり「全然フンをしないほうの環境」にしました。どんどん体重が減っていくことが怖かったからです。
こうなってみて思い返すと、この子は、購入から今までフンがずっと水状で、固形だったことがほぼないです。尿酸はしっかりした塊です。
2023/01 病院へ
2022/12/06に、2年間、餌食いも排泄も問題なかったカリキンが突然吐き戻しをしました。
このときは「長いヘビ人生、そういうこともあるよねー」と重く考えておらず、1ヶ月あけて、2023/01/06に再給餌したところ、翌日、それも吐きました。
尿を4回くらいして白い腸のような異常なフン、その時始めて「これはやばい」と思い、1/9に病院へ。カリキンについてはまた別の記事で書きたいと思います。
朝イチで行ってヘトヘトで帰ってきたら、ちょうどテキサスラットがフンしてました。
カリキンのことでショックを受けていたので、誰も死なせたくない、やっぱり早めに動いたほうがいいと思い、午後の診察に生体とフンを一緒に持っていきました。
初めて動物病院に行って気づきましたが、爬虫類の診察は、明らかな外傷以外は基本的に
フンをセットで持っていかないと意味がないので注意です。
診察結果
フンを検査してもらったところ、緊急を要するものではないが、あまり胃の状態がよくないとのこと。
餌を全然食べてないのに便が出ることに驚いたと書きましたが、
これは便ではなく、絶食便というもので、腸の粘膜が剥がれ落ちた状態(?)らしいです。うろ覚えですが。。
ググってみたところ、主にインコや鳥系に使われる言葉みたいですね<絶食便
カリキンは胃が荒れてるとのことで「バイトリル」という抗生剤(粉)を処方されたんですが、
テキサスも同じものを処方されました。
このクリニックの薬の品揃えがよくない・・・というわけではなく、ヘビに投与できるものがそもそもこれくらいしかないそうです。
この時、先生がフンを顕微鏡で拡大したやつを見せながら説明してくれて、許可もらって画面を撮ったんですけど、
その画像だけピンポイントでエラーが出て消えました。
今のスマホ3年くらい使ってますけど、こんなことは初めてです。
サムネは残ってるんだけど、タップして見ようとすると「!」ってビックリマークが出て開けない。次の日、サムネも消えてました。
これが、不吉=死んでしまうという暗示なのか、生きるから大丈夫だよって意味で消えたのが、これを書いてる現在(2/27)でもまだ答えはわかりません。
この頃から、カリキンとともに水入れの水を
水溶性レプラーゼを溶かしたものに変更しました。
ヨドバシオンラインやワイルドモンスターで買えます。ヨドバシが一番安いです。
メーカーにヘビが全身浸かっても問題ないか確認済みです。
薬の投与
「胃の状態さえ良くなれば、自発的に食べれるようになる」と信じ、投薬開始。
餌を食べないので、餌にまぶして与えるor餌に注射して与えるということができません。無理やり口を開けてシリンジで投与します。
この時は初心者で勝手がわからず、口を開ける→シリンジの先をちょっと喉に入れて投与してたんですが、
一人投与で写真撮影は困難なため、画像引用:草津熱帯圏獣医師のブログさん
経験積んだ今思うと、口を開ける必要はなく(重要)、口の隙間からシリンジの先を入れてピュッでよかったなと思います。
0.5mlくらいの少ない水に薬を溶かし、首を押さえて、
この正面の口の隙間から入れる、みたいなイメージです。
自分は病院がこのような先っぽに細いやつがくっついてるシリンジをセットでくれました。
けど細いやつがちょっと固くて口を傷つけそうで怖かったので、
外してこの状態で口を開ける→喉にピュッとやってました。
(3/8追記※昨日、改めて動物病院でやり方を教わりました。別記事にしました)
投与記録
1/10 投薬
1/11 投薬
健康な色の尿のみした。絶食便(黒いもの)はなかったので、良くなってるのかもと思う
1/12 12:00 ごく少量の尿と絶食便っぽいの一滴
18:00 ピンクSを見せてみたところ、反応して口を開けたが首をのけぞらせて大きく反る、変な動きをする。神経障害っぽい動き。
怖すぎてこのまま死んじゃうんじゃないかと思った
YouTubeで蛇の投薬動画をあげていた人にDMでこれを聞いてみたら、
「薬の量が多いと神経障害っぽい動きをする。自分の生体もなったことがある(投薬やめるor適切な量にすればしなくなる)」
らしいです。素人が素人に聞いてますけどね。
1/13 投薬前よりよく動くようになったかも?
お昼ごろふっと見たら、
こんな感じで、上顎が左、下顎が右で、
顎がズレた状態で口開けたまま静止。目も虚ろ。
ショッキングすぎて写真を撮る余裕もありませんでした。
頭をちょんちょんすると我に返ったようにちゃんと閉じてくれたんですが、あの表情はトラウマです。怖すぎました。
のちにわかるのですが、これは衰弱の予兆でした。
東京スネークセンターさんのマウスシリンジ動画が救いに
私が相談しているヘビ博士が、
「強制給餌は、本当の本当に最終手段。マウスを食べないならウズラ・ヒヨコを試してみる。
それでも食べなければ活マウスをあげてみる。
人間の都合で安易に強制をするな。ヘビにとってはすごいストレス」
という考えの人で(まったく同意だし尊敬しています)、
+
東京スネークセンターさんがYouTubeで、
餌付かないベビーの子にマウスペーストをシリンジ給餌し、ペーストで1年~1年半育てた
という動画を上げていました。
こちらです。ツイッターにも投稿されてます。
黒蜜は生まれてから自力で食べずに1年半くらいシリンジで食べさせて今では食べるように成長しました。手をかけたわが子のような存在。さて、本日のふれあい担当は、ニジコ、トマ吉、シナモン、ライチ、松寿、ピース、ソルト、ミロ、特別指名ビーノ&ジャガー&志乃&バロンです。 #東京スネークセンター pic.twitter.com/YUNSb6jKYR
— 東京スネークセンター@冷凍マウス販売中!ネットでも (@tkysnakecenter) July 31, 2019
シリンジ育ちの桃子ちゃんです。なかなか餌付かずシリンジでごはんを与えて約1年、ようやく自分で食べるまでに成長しました。まるで我が子のように愛しい存在です。さて、本日のふれあい担当は、千、凛、黒姫、りんご、苺、アメリ、ベス、特別指名シー&ヒデ&志乃です。来てね。 #東京スネークセンター pic.twitter.com/johPUXQlK8
— 東京スネークセンター@冷凍マウス販売中!ネットでも (@tkysnakecenter) April 7, 2019
これは固形の強制給餌はできるだけしたくないと思っていた自分にとって、救世主のような動画でした。
1年半もシリンジだったら、一生シリンジなんじゃないかって気がしてしまいますけど、それから固形を食べるようになるんだなあとも思ったんです。
このペーストは東京スネークセンターさんの通販で購入することができます。1本300円で割高ではありますが(自分で作ったほうが早いです)
薬をあげたら神経障害みたいな動きをしたと書きましたが、人間の薬って「食後に飲んでください」って書いてありますよね。
空きっ腹の状態では、薬飲むのも酒飲むのもよくないわけです。
5ヶ月食べてないのに薬だけあげたから逆によくなかったんじゃないかという気がして、マウスペーストをシリンジで与える決断します。
すり下ろしマウスを注入してみる
スネークセンターさんの通販が届くまでに悪化するかもしれないし、ピンキーポンプは売ってる店がないので入手不可能。
結果、
ダイソーで売ってる大根おろしで、冷凍状態のピンクマウスMをすってみました。
こんな感じ。
このままだと吸えないので、水をちょっと入れて溶かす
やってみてわかったが、
・すり下ろしたものにマウスの手とかが紛れ込むため、シリンジで吸い出す時に引っかかる。吸えない。
1/14、ピントが合ってなくて申し訳ないですが、ダイソーの化粧品コーナーで売ってるシリンジに、なんとか2mlだけ入れました。
これと同じようにして3回くらいに分けて投与。
ゴクゴク喉が動いてて、ちゃんと飲んでくれていました。
嫌がるところを押さえつけてやることに慣れてないので、飼い主のメンタルが相当キツかったです
1/17、同じように2.5mlのすり下ろしマウスを投与するも、結構吐いてしまいました。
「吐き戻し」ではなくて、喉の手前にピュッってやると、ちょっと量が多いと許容量を越えて溢れちゃうんですよね。逆流してきます。
容量10mlの箱に、20mlの水を注いでるのと同じようなもんです。
なのでチューブを奥まで突っ込んで注入することが大事なんですが、この時点ではそれに気づいてません。
1回目のように上手くできず、かなり下手でした。
5回くらい口を開け直して、シリンジを突っ込みました。相当なストレスが生体にかかったと思います。
喉がちゃんと動いていたので、少なく見積もって半分の1ml強は確実に飲み込んでくれたはず。
固形の強制給餌は失敗する自信しかないので無理だが、アシスト(口に咥えさせるだけ)はまだやったことありませんでした。
かなりストレスかけてしまったし、今もうついでにアシストを試して3日間は触らないでおこうと思い(最悪の判断)(テンパってました)、
ピンクSを軽く口の中に入れてみましたが、心底嫌そうに吐き出されてしまいました。
2-3日ほど休ませてから試してもよかったです。早く食べてほしくて焦っていたため、ストレスの上にストレスをかけてしまいました。
次の日、喉が腫れました。
これは数時間で元に戻ります。
カリキンも吐き戻し直後に喉が腫れていて、それを一度見ていたためすごく焦るということはなかったですが
5回も口を開けて突っ込んだのが原因というのは確実でした。。
チューブで奥まで突っ込んでから注入する(一度で終わらせる)と、喉が腫れることはありません。
投薬中止
1/21時点で195gです。
・薬が効いてるように思えない
・マウスシリンジ投与が下手くそすぎる
・また喉を腫らしてしまったらかなりの負担になるだろう
以上から生体が可哀想になり、投薬&マウスペーストともに中止。
自分は「この体重の減り方は異常だ」と思い込んでいたんですが、「そうでもないよ」「病気だったらもっとガリガリになる」とのことだったので、
「あ、そうなんだ…」となり、3月下旬か4月頃に、ヘビ博士のところに預けるという話になっていました(いろんな拒食の子を預かって立て直している)
飛行機の距離になるので、生体に負担がかかるのは重々承知ですが、だからこそ体力があるうちにと考えていました。
1月・2月だと、羽田空港で受け取るまでが寒すぎて生体へのダメージがデカすぎるため、暖かくなってからじゃないと無理でした。
確かに明らかに細いんですが、骨がはっきり浮くほどガリガリだったわけではないので、春まであと2ヶ月程度なら、持ちこたえられると思っていました。
レプラーゼ水も飲んでいました。
が、このときは2-3分くらいゴクゴク飲み続けていましたね、、久しぶりに飲むわけではなかったんですけどね。
10月に引っ越してきましたが、まさかこんなに拒食が長引くと思っていなかったので本当に後悔していました。
まだ関東にいたらすぐ博士に預けられたのになあと。。
ピンクラットで育てたことを思い出す
1月下旬、
「あれ、よく考えてみるとこの子はラット食べて育ってきたなあ」
と、めちゃくちゃ大事なことを今になって思い出しました。
冒頭に書いたクラファンの返礼品は、全部ピンクラット&ファジーラットだったんです。
当時はネズミだったらみんな一緒やろと、違いがよくわかっていませんでした。ヘビにとってはやっぱり匂いが違うみたいなんですね。
この時食べているのもファジーラットです。ピンクラットにちょっと毛が生えたやつ。
本当に遅すぎるんですがラットしか食べたくないんじゃないか!?と思い立ち、
早速、ショップに買いに行きました。しかも自家繁殖→冷凍してる店なので、新鮮です。
ショップのアドバイス通り、湯煎解凍じゃなく電気毛布にくるんで15分ほど放置とじわじわ温めるやり方をしてみましたが(匂いがよく残るらしい)、
当然のように食べませんでした。
一晩置き餌しときましたけど、食べてなかったです。
2/3、口を開けるようになる。急速に悪化
2023/02/03、家に帰ってきてケージを見ると、テキサスが口を開けていました。
顎が噛み合っていません
開けっ放しではなく閉じてる時もあるんですが(動画の0:47~あたりから閉じている)、尋常ではないので肺炎を疑いました。
唾液は糸引いてなかったけど、口呼吸=肺炎しか考えられない。
その日の夜は、口を開いてるのを見たらケージを開けて頭をちょんちょんして、閉じさせてました。でもしばらくするとまた開けます。
また、じっとしていられません。
ヘビってあんまり動かないんですが、ちょっと目を離してもう1回見ると、さっきと体勢が微妙に変わってる。
そういうことは健康なヘビでもありますが、頻度がおかしいです。
こういう変な体勢で止まってたりもします。
頭が下になっています
2/4、急いで病院へ
翌日の2/4、病院。
ケージに入れて家から持ち出すというのは、多かれ少なかれどうしても揺れてしまいます。
ただでさえ連れて行く間に負荷がかかって死んじゃうかもしれないのに、バスに間に合わなそうで、ケージを持ったまま走るという最悪のことをやってしまいました。
バス、いつも遅れて来るくせに、その日に限って時間通りだったんです。
しかもフン検査もしてもらおうと思ったのに、家に置いてきて忘れました。
ここのところずっと「朝起きたら死んでるかもしれない」というストレスを感じながら寝てて、精神がボロボロでした。
結局間に合わず、バス停にタクシーを呼んで病院へ。最初からそうすればよかったというのは、失敗してみて初めて思うことです。。
こんなバカやったことなんか隠して、「タクシーで行きました」って書いてもいいんですけど、
人間って精神が錯乱すると「え?」っておかしい行動取るし、完璧ではないです。ひどい失敗談も誰かの救いになればいいと思って書いてます。
病院に到着して、
「昨日から口を開けている」「ヤバい状態」「死んじゃうかもしれない」
ということを伝えて、診察に呼ばれるまで温かいところで保管してもらいました。
エキゾが診れる病院はエキゾの入院もできるということなので、温度管理できるケージがちゃんとあります。
先生「口の中は綺麗。レントゲン撮りましょうか」
ということで撮ってもらいましたが、肺の中は綺麗なもんで、肺炎ではない。
先生「ヘビのレントゲンを撮るときって、通常、かなり抵抗するから大変なんだけど、この子は全然動かない。一人でもできるくらいだった。
肺は綺麗だから肺炎ではない。半年も餌を食べてないから、衰弱だと思う。
肺炎より厄介かも。もしかすると死んでしまうかもしれない」
「点滴打っときましょうね」とのことで、レントゲンのあと、ビタミン剤と栄養剤?を打ってもらいました。
注射のショックで死んじゃうんじゃないかと思って、やめてくださいって言いたかったけど思いとどまった。一つの選択ミスが死なせてしまうような気がする。
針を刺されてピクッってなるのが本当に可哀想でした。
ショックで、その後のことはよく覚えていません。
あと2ヶ月で東京に連れて行く予定で、まだ耐えられると思ってた。
先生と看護助手さんに見られながら、白子に「ごめんね」って謝りました。
何度、「過去に戻りたい、まだ元気に餌食べてた頃の8月に戻りたい、もっとガンガン食べさせてればよかった」と思ったかわかりません。
今、小さい時に餌食べてた時の写真を見返すと、泣けてしょうがないです。
ヘビの口呼吸=肺炎のイメージですが、衰弱で口を開けることもあります。
こんなバカな飼い主はなかなかいないだろうから経験することないと思いますが、頭の隅で覚えておいてください。
お会計は7,200円でした。そのあとはなるべく負担をかけないようにタクシーで帰りました。
タクシーは片道3,000円なので、合計13,000円くらいかかってますがそんなことはどうでもいいです。
白子が元気になってくれさえすれば、そんなことはどうでもいいのです。
点滴注射してもらったし、夜は大丈夫だろうと思ったのですが、家に帰ってからも口開けたままで・・・痛い思いしただけで、あんまり注射は効いてないような感じがしました。
2/5、マウスペーストのチューブ投与で急速に回復
2/5、「衰弱」と言われてしまったので、もうなりふり構ってられませんでした。
寝不足とショックでへろへろの頭で、フードプロセッサーを買ってマウスを粉砕→チューブで流し込むことを決意。
これをやってもやらなくても死ぬと思ったので、やるしかなかったです。
午前中、ビックカメラで「ペーストが作れる!」と書いてある良さそうなフードプロセッサーを11,000円で購入。
本当はAmazonやヨドバシオンラインで買ったほうが安いし、店頭で買うなんて情弱ですが、一刻を争うのでそんなこと言ってられません。
家に帰って手探りで作成。詳しいマウスペーストの作り方は、長くなるので別途記事にします。
たまたま今日から母親が東京から来ることになっていたので、22時ごろ、押さえつけるのを手伝ってもらって8ml、ペーストを投与しました。
ペットショップでこれが売ってて助かりました
ソフトチューブ付きフィーダー
ピンクL、1.5個~2個分くらいですかね。結構多めにいったのは理由があり、
・口を開けていたときも、目の前にスプーンで水を差し出すとゴクゴク飲んでいた。嚥下する体力はまだある
・尿酸はちゃんと塊で健康的な状態&色なので、消化器官は問題ないと判断
・以前、マウスすり下ろしを2mlあげても大して変わらなかった。あれくらいじゃダメ。がっつり栄養を注入しなきゃ変わらない。
・喉の手前で注入しても容量オーバーで溢れてくるだけ。チューブを突っ込んで、なるべく奥に注入しないと多い量を飲ませることはできない
・東京スネークセンターさんの例の動画で、マウスペースト注入が有効なことを知っていた
以上の理由から、ちょっと多めにいってもちゃんと消化できると判断。
けど、チューブを突っ込まれたストレスで死んじゃうかもしれないし、賭けであり、運でした。
(これは自分がいつも最悪の可能性を考えるので考えすぎかもしれない。ヘビはこっちが思ってるより体力ある)
尿酸がちゃんと塊で出てこないとか、フンの状態が良くなければ半分の4mlくらいからいってたと思います。
東京スネークセンターさんにシリンジペーストの量はどのくらいのペースで増やしたらいいか聞いたところ、
ベビーに1mlを1年間続け、7g→10g。そして1年~1年半後に自発的に食べるようになった、ということのようです。
ペーストで大きくするわけではないようです。1歳で10gでも健康なんだと驚きました。
なのでうちのテキサスのような200gの子には3mlくらいからがいいかもしれないです(私が過去に戻れたらそうする)
2/6、2日留守にする
2/6、母親が来るのは前々から決まっていたのと、
心配で何回もケージの様子を見て生体にストレス与えてしまうことがわかっていたので、
予定通り、泊まりがけで旅行に行きました(美ら海のほう)。
いくら早く体力つけなきゃって言っても、犬猫のように毎日チューブ投与するわけにはいかないし、
もし容態が急変しても、病院に連れて行くまでに生体が体力消耗すること・連れて行ってもまた注射打つ以外のことは何もできないとわかっていたからです。
この時は精神がボロボロで、少し離れて冷静になりたい気持ちもあった。
「死んじゃったらしょうがないよ」と、自分の精神を保つために言い聞かせてました。覚悟しておかないと、死を受け止めきれないから。
まあ案の定、心配で旅行はあんまり楽しめなかったんですけどね。。(そりゃそう
出かける直前に観察した時、もう口は開いてなかったです。
病院での注射は全く効いた様子なかったのに、マウスペーストは1日でかなり効いたようです。
帰宅したときは人生で一番緊張しました。死んでるか、生きてるか・・・
結果、半年ぶりに絶食便じゃない、固形の便をしていました。
これは先生も言ってましたが、ペースト状で与えたら下痢で出てくるのでは?と思ってしまいますが、液状で与えても固形で出てくるんですね。
6日の朝に出かけて、8日の夜に帰ってきましたが、2回フンをしたようです。
フンしてた頃(エサ食べてた頃)はこんな感じのベチャフンだったなあって思い出しました。
さっき、飼育してから一度も固形のフンをしたことがないと書きましたが、前はこれよりもっと液状だった気がするんですよね。身体が小さかったからなのかな。。
ナミヘビのベビーって固形のフンしませんからね。カリキンもメキブラも1歳くらいまではベチャフンだったような、、
Aメーカーのペットシーツなのか?Bメーカーのペットシーツなのか?新聞紙なのか?でフンの見え方って変わるしね。
とりあえず、ナミヘビなのでこれくらいのベチャは許容範囲です。
ボールでこれだったら「ん?」って思わなきゃいけないのかもしれませんが。
3日に1回マウスペースト
2/4 病院で衰弱診断、注射
2/5 8ml
2/8 10ml
2/11 15ml
2/15 15ml
最初に投与した8mlが2日で問題なく消化されたこと、衰弱=栄養不足という状況から、スパン早めで投与。
8ml投与した段階で、口を開ける・じっとしていられないという症状はなくなりました。
健康なヘビと同じように、あまり動かなくなりました。
2/10、13、17あたりに固形のエサを試してみましたが食べません。
体重は
2/5 191g
2/15 210g
ものすごい勢いで回復しました。
ちょっと増えるペースが早すぎるので、ペーストはもうちょっと少なくてもよかったかもしれません。
(3/3追記、やっぱり多すぎたので白子の体重の場合、6~8mlを3日に1回くらいがいいと思います)
そしてびっくりなのが、2/19、目がうっすら白く濁り脱皮前に。
2/4に衰弱と診断される→
餌チューブ投与4回→
2/19脱皮前
いくらなんでも回復が早すぎです。
最後に脱皮したのは2022/08/30だったので、
半年ぶりの脱皮となりました。
(2/27現在まだしてないので、無事にしたら追記します)
→2/28追記 もともと脱皮下手だったので頭だけ失敗しました。次回の脱皮で綺麗に脱げるよう最善を尽くします。別記事で詳しく書きます。生体は元気です
栄養が消化に良い形で体内に入ってくると、こんなにも短期間で元気になるんだと見せつけられました。
19日の段階では「脱皮前のような気もするけど気のせいかも?」と思っていて、20日はそれを忘れてマウスペーストを解凍してしまい、いざあげようとシェルターをどかしたら目が白くなっており
解凍した分が無駄になってしまいました。嬉しい悲鳴というやつです。
おそらくはペーストでの投与でも、固形を無理やり奥まで押し込む強制給餌でもどっちも結果はあまり変わらなかったと思いますが、
もしかすると、固形給餌をしていたら耐えられなくて死んでしまっていたかもしれません。
それを言ったらチューブを突っ込まれるショックで亡くなっていてもおかしくなかったので、正直、爬虫類飼育は運の要素が強いと思います。
明らかに体調悪いのを放っておいて「死んじゃった」は運もクソもないですが、命をつなごうとしてやった最終手段に生体が耐えきれるかどうかは運だと思いますので、あまり自分を責めないでください。
一人で強制できるのか?
母親が帰る日が2/11だったんですが、たまたま今回は来るタイミングが良くて給餌を手伝ってもらえたものの(本当に奇跡的だった)、
母が帰ったら、一人でチューブ強制をしなきゃいけません。
近くに住んでる友達も、爬虫類友達もいません。
頼れる人はいません。
給餌する時のテキサスの顔は本当に阿鼻叫喚って感じで、爬虫類に興味ない&耐性のない子に手伝わせたらトラウマになりかねませんし、手伝ってもらうとしたら、週に2回うちに来てもらわなきゃなりません。
ショップの人に事情を話して手伝ってもらうのもアリですが、ショップまで週2で持っていったら、移動が生体の負担になります。
めちゃくちゃいい人で「近いから家まで行くよ」って言ってくれる人も中にはいると思うので、男性は頼ってもいいと思います。
押さえてもらうだけで給餌自体は3分で終わるし、生体の生き死にがかかってますから。
ただ、爬虫類ショップの人ってほとんどが男性なので、男性が女性飼育者の家に行くって嫌ですよね。トラブルの元になりそうだし。
店側からしたらなるべくならやりたくないし、避けたいですよね。
早く慣れて、なんとしても一人でできるようになればいいんだ!と思っても、毎日給餌をして練習するわけにもいきません。
そう、強制給餌って練習できる機会が圧倒的に少ないんです。
2月8日にあげてから11日まで、母が帰ったあと、果たして一人で給餌できるのか?不安&ストレスがすごかったです。
早く不安を解消したくて9日も10日も練習したかったけど、そういうわけにもいきません。
そして11日、母に横についててもらって一人でやってみたんですが、意外とできました笑
ただもちろん、2人でやったほうが明らかにスムーズです。
一人だと首を横から押さえる・チューブを入れるだけでもう手が足りない。
なかなか身体を真っ直ぐにさせることができないし、なってくれないので、多少強引にぐりぐり押し込みます。
ボールは太くて短い・頭が大きくて押さえやすいからやりやすいですが、ナミヘビは頭が小さく、身体が細いから難しいです。
頭おさえてても、後ろに身を引くからすっぽ抜けちゃうんですよね。本当に真っ直ぐになってくれない。
固形餌への移行の難しさ
体重191gの時に「衰弱」と診断されました。
ペーストを4回注入したところ、10日で20g増えました。
チューブ給餌は、抵抗するところを無理やり押さえつけて口を開かせ、身体を真っ直ぐにし、奥まで突っ込む必要があります。
生体もストレスがすごいだろうし、飼い主も精神的にきついです。
なるべくならチューブ回数を少なくして、固形餌を自発的に食べるようになるのを待ったほうがいいですよね?理論的には。
今は210gですが、200gまでは耐えられるからチューブは中断して、1ヶ月くらいいろんな餌や活エサを試してみていいのでは?って考え方もできますよね。理論的には。
飼い主さんによってはそういう対応をする人もいるでしょう。
でも、自分はこの先、白子が自発的に食べるようになるまで週2でチューブ給餌を続けます。
300gまでは確実に続けます。
口開けるくらい栄養失調にさせてしまったトラウマがかなりでかくて、とにかく今は年齢相応に肉付きをよくさせてやりたいです。
チューブ強制がいつまで続くかわからない
まだ固形の餌は食べないので、無理やり押さえつけてチューブを突っ込んで注入・・・という生活が、いつまで続くかわかりません。
テキサスラットの将来の姿はこんな感じです。
150cm~180cmくらいにはなるのかなあと思っているので、それくらいになるとかなり力も強く
女一人の手では押さえつけることができません。
アダルトサイズの子の口を開かせてチューブを突っ込む・・・を一人でやるのは無理があります。
その時は
・東京に持っていって、ヘビ博士に預かってもらう(固形の餌を食べるようにしてもらう)
・近くのショップの人にお願いして、2週間に1回持っていって口を開けるのを手伝ってもらう。
体重があれば月2の近場への輸送くらいは大丈夫だろう。ただ帰る時に揺れるから吐かないか心配。
アダルトになれば給餌は2週に1回でいいので楽だが、120cmくらいの時期が一番大変そう、、
・診てもらった動物病院に相談
「先生、この子もう手に負えないので預かってくれませんか?」ではなく、
「もう一人じゃ手に負えなくなってきた。何かいい方法ないでしょうか」って相談ですね。
あなたの家の近くに知り合いの獣医住んでるから、話通しておくよ~って話に発展するかもしれません(笑)こういうのは言ってみないとわかりませんからね。
命がかかってるので、「ダメ元で相談」「とりあえず言ってみる」は大事だと思います。本当に、思わぬ発展することってあります。
・・・と、性格上、「一生チューブでしか食べない」という最悪の可能性を今から考えてしまうのですが、
東京スネークセンターさんの動画のように、1年後・2年後に固形を食べだす可能性は大いにあります。
将来のことはその時になったら考えます(重要)。
衰弱と言われ、近いうちに死んじゃうかもと言われ、今生きてくれているのが奇跡。
食べるようになるかもしれないし、今必要以上に悩んで病んでもしょうがないです。
ただ、チューブはやっぱり負担かけてるよなあって思うので、いつ死んでもおかしくないというストレスは、今後ずっと抱え続けるんだと思います。
地方に引っ越したことが自分の運命を分けるわけですが、11月くらいの段階でヘビ博士のとこに預けてたら、固形を食べるようになっていたのかなあ・・・
白子にはかなり負担をかけた
下手くそな投薬×3回
大根おろしのですり下ろしたマウス投与×2回
(下手すぎて5回も口を開かせて投与)
ピンクマウスを咥えさせるアシスト×1回
バスに間に合わずケージを抱えて走る
投薬するのが初めてだったので上手くできず、結果的に白子を実験台にしてしまいました。
練習台ですよね。
よくこんなに何回も無理を強いて亡くならなかったなって思います。これのどこかで亡くなっててもおかしくなかった。
ただ、誰にでも「初めて」はあり、獣医さんだって最初の投薬はきっと下手くそから始まってます。
実験台になる子ってのは、必ず出てしまうんですよね。難しいですよね・・・
そのへんは動画で話してます。
そもそも爬虫類ショップの餌は1週間に1回である
私は白子が拒食に陥ったのは、餌を10日に1回しか与えなかったからだと、
誰に言われたわけでもなく、自分の中で「理由は絶対これに違いない!」って思い込んでいたんですが、
よくよく考えてみると、爬虫類ショップがベビーに餌与える頻度って
1週間に1回とかですよね。成長させないために(多分おそらく)。
売れたら飼い主が3日に1回ピンクS給餌とかになると思うけど、売れなければ売れないほど、ずっと栄養が少ない(?)状態が続くと思います。
それって成長期の子に10日に1回しか食べさせなかった自分とあまり変わらない。
小さい頃に給餌が少ないと、食べグセがつかない・食に対してアグレッシブじゃなくなると思うが、長期間の拒食に陥るベビーはほとんどいない。
・・・って考えると、白子が食べなくなった理由がますますわかりません。
ヒノキの匂いとかバポナとかあまり関係ないと思う。
基本的には全部飼い主が悪くて、責任転嫁したり、逃げてはいけないのだけど
個体差、運ってことになるんだろうか。
ヘビは強制給餌に踏み切るタイミングが難しい
今回のテキサスの拒食で、「拒食 1年」とかでツイッター検索をしまくりました(ググるよりツイッター検索のほうが生の声が見れる)
そうすると、ベビーが餌を食べない→拒食の末に落とすという方を何人か見かけまして、
やっぱり、マウスペーストを自作してシリンジであげるって方法が全然浸透してないと思うんですね。
活エサかアシスト、固形強制給餌しか手段がないと思ってる。
シリンジは「与える気になれない」と言ってる方も見かけました。活ピンク買ってきてるけど「食べないなあ。。」と言ってる方も。
コロナで爬虫類飼育者がかなり増えてるようなんですが、上記の3つしか対処せず落としてしまう人が本当に多い。
私は死にものぐるいでググってスネークセンターさんの動画に辿り着けたから運がよかっただけで、情報が少なすぎるので仕方のないことです。
活エサ、アシスト、固形強制給餌、この3つしか手段がないと思ってる人に、選択肢が一つ増えればいいなという気持ちでこの記事を書いています。
飼ってる子が食べなくなった時、まず買ったショップに相談すると思いますけど、
「フードプロセッサー買って、マウスペースト作ってシリンジで与えてみて」
とアドバイスできるショップの人ってどれくらいいるんだろうか。。
ショップの人でさえも、ですよね。。
うちのテキサスの場合はある程度体重があったから半年持ちこたえましたが、ベビーには早めの対処が必要です。
「今後、ずっとシリンジでしか食べなくなったらどうしよう」って思う気持ちもものすごくよくわかります。飼い主がずっと大変になるわけですから。
でもそこは、東京スネークセンターさんの例の動画が救いになると思います。(1年半シリンジ生活→固形を食べるようになる)
シリンジ給餌のストレスで落ちちゃうんじゃないか?とつい考えてしまいますけど、動画のベビー3匹はすくすく成長してるんですよね。
ベビーの場合は、体重によりますけど、迎えて1週間食べなかったらもうシリンジ給餌に踏み切ってもいいんじゃないかと思います
(環境は28~30℃、湿度50~70%で)。
目の前の個体を見よう
生体の体調が悪くなってから、夕方から深夜までずーーーっと症状をググり、希望が持てる情報もネガティブな情報も出てきて、気分がジェットコースターになる。
その時間が本当に不毛で辛かったです。
感覚的なことで上手く言えないんですけど、ネットに出てくる情報に当てはめるより、目の前の個体を見て判断してあげてほしいというか
毎日、その個体を観察して一番見ているのはあなたです。
これもう餌あげても食べないだろうなーってなんとなくわかったりしますよね。
でもって、自分の子は複合的で特殊な症状(ネットで検索しても出てこない事例)ってことが結構あるんですよね。
自分は衰弱で口呼吸になるという例を見たことなかったです。肺炎の口呼吸はいっぱい出てきましたが、、
なんで目の前にいる薬剤師の言葉よりネットの記事を鵜呑みにするんだよって漫画がありましたが、
とにかく病院に連れていきましょう!
動物病院をあんまり信用してなかった的な記事を別で書こうと思いますが、エキゾって
ウサギ、鳥、ハム、フェレット、モルモット、モモンガ、ヘビ、カメ、フトアゴ、レオパ、カエル、トカゲ、カメレオンetc
いろんな種類があるわけで、かつヘビの中でもパイソンとナミヘビって種類が分かれるわけで、
エキゾ診れる病院いうても広く浅くで、あんま知識ないんだろうなって期待してなかったんですよね。
でも今回初めて動物病院に行って、「あ、先生、知識あるな・・・」と信用することができました。意外な誤算でした。失礼な話ですが笑
「飼い主さんの気にしすぎですね、健康です」って判断だったらそれはそれで安心できるしいいじゃないですか。
何か気にかかることがあれば診せに行って損はないので、先生の診断を信用してあげてください。
抱え込まずに連絡してください
ナミヘビのこうした情報は本当に少ないです。
爬虫類友達がいない、ショップの人と合わないから相談できない、イベントで買ったから相談できない、いろいろ事情があると思います。
爬虫類ショップの人って怖そうな人が多いからちょっと相談しにくいという気持ちもわかります。
さっきも言ったけど、夕方から深夜までずーーーっと症状をググり、希望が持てる情報もネガティブな情報も出てきて、その時間が本当に不毛で辛かったです。
これを見てる人もきっと心配で連日寝不足だと思います。抱え込まず、私のツイッターにDMしてください。
私は獣医師さんではないので、「自分の個体はこういう症状だった」「こうしたら回復した」という話ならできると思います。
ナミヘビのみでボールパイソンのことについてはわからないので、参考程度に・・・という感じでお願いします。
マジでツイッターで「こうしたほうがいい」って言ってる人って、素人が素人に言ってますからね。。
AさんとBさんで真逆のこと言ってますから、基本は病院に行き、獣医さんの言うことを信用しましょう。
また、「この記事のおかげで助かった」「参考になった」というのがありましたら、ツイッターのDMかリプ、メール(pia13753@gmail.com)etcで一言送っていただけたら大変嬉しいです。
自分が「ああ、記事を書いてよかったなあ」って思えて嬉しいってのが一番ですけど、
コロナで爬虫類飼育者が増え、どれほど悩んでる人がいるのか把握しておきたいという気持ちがあります。
どれほど相談できなく悩んでる人がいるんだろうと。
メールは件名がないと迷惑フォルダにいっちゃうかもなのでお願いします~
★3/27追記 続き書きました。
今回のことで生き物に対して思ったことを動画にしています。