このブログを見ればわかる通り、私はカリキン、メキブラ、テキサスラットを飼っていて、そのうちの2匹(カリキン・テキサス)を病気にしてしまいました。
2匹とも現在は回復していますが、連日のように動物病院に連れていく日々、
毎日「明日の朝には死んでるんじゃないか」って思いながら寝るストレスがものすごく、
もう二度とこんな思いしたくないって思ったのも事実なんですけど、
自分のような飼い主に買われなかったら、こんな辛い思いせず、もっと長生きできた
って思うのが一番辛いです。
生体に申し訳ない。
病気にしてしまって「自分には生き物を飼う資格はない」と痛感したし、下手に自分のような人間に買われて可哀想な境遇になる子を増やしたくない。
生体にとって、飼育ベテラン玄人に買われるか、初心者に買われるかって、運でしかない。
おそらく爬虫類って犬猫と違って人に慣れないから、犬猫よりも「ああ、死んでしまったな、これを教訓にして他の子に活かそう」ってドライに考える人が多いと思うんだけど、
自分は辛すぎて無理ですね。命には変わりないから、ドライになんかなれなかった。
「ヘビ飼うの簡単だよ~」と聞いていましたが、自分が手を出していいジャンルではなかったと痛感しています。
どんな種類であれ、生き物に「簡単」はない。
買う時ってみんな自分の子が病気になると思ってないからね。飼育温度15℃でした~とか明らかに病気になる飼い方は別として、
適切な飼育をしていて病気になるかならないかは、運なのでしょう。
人間も食べ物や睡眠時間、運動に気をつけていても、風邪引くときは引きます。
ただ、カリキンとテキサスを立ち上げたこの経験から、「次に同じような症状に遭遇したら適切な対処法がわかる。もっと早く回復させることができる」とは少し思うので、
新しい子を飼わない=
もう二度とこの経験と知識が活かせないのはもったいないな、とは思いますけどね。
シリンジ給餌もできるようになりましたし。
何らかの理由で「ヘビを引き取ってくれ」って言われたら、その時は喜んで引き取りますけど、自分でお金払って買うことは二度とないです。
ミルクスネーク飼ってみたかったけどね。ちょっと心残りです。でもこう思うこと自体がおこがましいよなと。
自分ほど飼いたい生体を「柄」で選んでる人間いないからね。
もう二度とこんな思いしたくないって、ペットのことがどうでもよかったら出てこない気持ちなんですよね。
究極、どうでもよかったら体調が悪そうでも「めんどくせー」「まあいっか」って病院に連れて行かず、放置して最悪の結果になるのでしょう。
毎日のように症状をググり、寝不足で病院にフンを持っていき、眠れない日々を過ごした自分は
あ、私、ちゃんとうちにいる動物たちのこと好きなんだなあって思えた。変な話ですけど。
赤ちゃんが部屋の中でビービー泣いてたら、放置じゃなくてとりあえず「どうしたの~」って様子見に行きますよね。
自分は様子見に行く側の人間だったんだ、って思えた。
コーンは贖罪したくて買った子
今いるコーンスネークのベビーは、10月の終わりにテキサスラットの拒食をヘビ博士に相談した時、
「餌が少なかったから食べグセがつかなかったのかもね。俺はベビーの頃からガンガンあげちゃうのよ」
と聞いて、
「やり直したい。過去に戻ってやり直したい」
と強く思って錯乱した結果、まともじゃない精神状態で衝動買いした子です。
今度は餌を10日に1回なんてミスはしない、ちゃんと健康に育ててあげられる、って。
やり直したかった。
よくない動機ですよね。
ただ、「まともじゃない状態で購入」したとしても、購入理由はなんであれ
毎日水を換え、適切な頻度で餌をやり、フンをしたら掃除して衛生的に保つ。ってことをやればオールオッケーだと私は思います。
売れて儲かるから、お店側も仕入れる
これは爬虫類ショップだけじゃなく、犬猫のペットショップや鳥系(インコなど)も全てそうなんですけど、売上に加担しちゃいけないなと。
犬、猫、ハムスター、鳥、爬虫類、売れて儲かるから、お店側も仕入れるわけです。
ブリードの世界も、「新しい柄を生み出したい」ってなかなかおぞましいことしてるよなーと思います(詳しく知らないで言っていますが)
ポップアイの子とか、考えさせられます。
これを書いてるお前だって普通に爬虫類ショップで定価で買ったじゃないか、柄で買う生体を選んでるじゃないか
その通りです。飼ってみて、初めてわかったんです。
購入する前は「売ってるんだからいいじゃん」って気持ちが強かった。
動物を飼う、ということを初めて経験して、考え方が変わったんです。
買う前からわかってたらよかったんだけど、人間は自分で経験したり、失敗しないと学べません。
今飼ってなくてもヘビ飼ってみたい気持ちはずっと持ち続けてたと思うので、
30歳で初めて飼うか?40歳で初めて飼うか?50歳で?で遅かれ早かれで、人生のどこかでペットを飼うのは、そして失敗するのは避けて通れなかった。
ペット飼うのって義務でも強制でもないし、トラウマになったり、何ヶ月も立ち直れない可能性があるものには手を出さないほうがいいです。
好き好んでやる必要ないというか、何か起こった時に、ちょっとあまりにも辛すぎる。
自分は「楽しい時間をありがとう」よりも、「自分が飼ったせいで長生きさせてあげられなくてごめんね」ってことをずっと悔いてしまうタイプです。
周りに「ペット飼おうと思ってる」って人がいたら、「やめたほうがいいよ」って言っちゃうかな。友達いないからそんなシチュエーションないけど。
マヨビバさんのアメリカ便で生体が届いたーって動画を見て、「こんな袋に入って送られてくるんだ・・・」ってショッキングだったし(通気性がいいから理にかなってるんですが、見た目のインパクトがすごい)、
ショップで購入することでそれに加担してることになるって自分を責めました。
うちにいる子もコーン以外はアメリカ便で来たので。
(普通に過ごしてたら知れないこと&思いを馳せることもないから、こういった動画を上げてくれるのは感謝しかありません)
活エサも初めてあげたときはなんとも言えない気持ちになりました。活マウスってすごく可愛いですからね。
その時初めて、冷凍マウスを販売してくださってる業者さんにものすごく感謝しました。
人間が牛肉とか鶏肉食べれるのも、誰かが屠殺してくれてるからです。
スーパーでは切り身の状態で売ってるから、90%の人間はあんまりそういうこと考えることないだろうけどね。
蛇飼ってからそういうことすごく考えるようになった。
で、「ブリード反対!動物虐待!」でNPO団体作るヤバいフェミニストみたいな、そこまでしようとは思いません。
生体の売上に加担しない、ブリード界隈を見ない、関わらない。
自分はそうやって距離を置こうと思います。
自分が声をあげればペット産業全てがストップするか?って言ったらそんなことないので、距離を置くことしかできないです。
あまりにも考えすぎちゃって、もともとペット飼うの向いてないんでしょうね。
それも飼ってみて初めてわかったことです。
闘病生活があまりにトラウマで、「もう生体を手放したい」って思う人もいるかもしれない。そうなる心理状態はすごくよくわかります。
私は「もう二度と新しい子はお迎えしない」と決意して、
今いる子に対して、毎日水を換え、適切な頻度で餌をやり、フンをしたら掃除して衛生的に保つ。(2回目)ってことを
楽しみながらやろうと思ってます。
さっきも言ったけど、赤ちゃんが泣いてたらとりあえず様子見に行くし、
フンで床材が汚れてたら交換せずにはいられない側の人間です。生体にうんこついてたら温浴させるし。
うちにいる4匹、可愛くて仕方ないです。飼わせてくれてありがとうと思ってる。
そんな感じです。